お気持ちしかない、僕には - 地方で頑張るIT勉強会 第1弾8日目

地方で頑張るIT勉強会 第1弾8日目

この記事は、地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 地方で頑張るIT勉強会 第1弾 8日めの記事です。https://adventar.org/calendars/4605

 

アドベントカレンダー8日目は、tosappo が担当します。よろしくお願いします。

 

43歳2児の父、北海道恵庭市に東京から移住してきて約6年住んでいます。

36テックという勉強会を今年立ち上げました。(https://36tech.connpass.com/

2019年3月くらいから毎月もくもく会を実施していましたが、夏から忙しくなってしまって(注)結局ここまで開催することができずにきてしまいました。

そんな新参&未熟な勉強会主催者ですが、日和ることがないように、あえてほかの人たちの投稿を読まずに(そしてあえて空気も読まずに)お気持ち投稿させていただきます!

注:CoderDojo恵庭でマインクラフトコンテスト2019に参加することになり、そのコーチをやることになったのでした。この経験は高専カンファレンスin北海道でLT発表しました。

 

 

 

簡単に自己紹介

 

tosappoといいます。

UTテクノロジーという会社の社員です。UTテクノロジー札幌オフィスはいわゆるSESで、普段はPHPプログラマとして、派遣された現場で働いています。


勉強会を立ち上げようと思ったきっかけ

 

ぶっちゃけ「tomio先生にあてられた」のですが、これだけだとなんだかアレなので、もう少し詳しく。

恵庭に住んで札幌で仕事をしているので、せきゅぽろ(http://secpolo.techtalk.jp/)に何度か参加したことがあります。

いつも興味深い話を聞くことができて、有意義な時間を過ごしていたのですが、それがきっかけで「自分が勉強会を主催」しようとはなりませんでした。

そのせきゅぽろでtomio先生と知り合い(最初は学生だと思っていた)、ちょうど富良野で開催されるFuraIT(https://furait.connpass.com/event/122947/)に参加できることになりました。

その勉強会のあと、ですね。36テックを立ち上げたのは。

 

さてこの前後でなにがあったのでしょう?

それは「勉強会の自由度は自由」という気づきがあった、ということに尽きると思います。

そして「続けることで進んでいくことがある」ということも、思い知らされました。

 

FuraITは発表主体の勉強会でしたが、connpassのページには「予定は変更することがあり」とあらかじめ書かれていて、実際にはそれどころの騒ぎではないぐらい、アクティブにプログラムが書き換わっていました。

勉強会の最中にも更新されていたし、僕も当日発表することになって割り込ませてもらったりしていました。

発表の内容は様々で、参加者が突っ込みを入れたりtomio先生が質問したりと、のびのびとした雰囲気で登壇者と聴講者がリラックスして過ごしているのが見て取れました。

そこからなんとなく「あ、こういう勉強会の姿もあるんだ」ということを感じとったのだと思います。

『じゃぁ自分のやりやすい形の勉強会を、自分で主催するのもありなんじゃないか?』

 

僕が参加したとき、FuraITはconnpass上の連番では50回を迎えていました。

tomio先生は東京で職に就かれるということで、一応卒業のような形になっていて、FuraITの歴史といったようなものを発表してくれました。

「続けることが目的になったらやめたほうがいい」という警告もありましたが、FuraITそのものが「続けたことの結果」でした。

様々な人を巻き込んで(年齢、職業)、回数を重ねていくうちに、仲間が増えて実績が残っているのを目の当たりにしました。

『ちょっとづつでも進めてみよう』



恵庭市にはCoderDojo恵庭( https://coderdojo-eniwa.fathercomputer.com/ )がありました。

そこに当初から息子を参加させて、保護者兼メンターといった立場でかかわっていました。

そこに集うNinjaもメンターも前向きの面白い人たちで「近所にこんな人たちがいたのね」という発見がありました

富良野での発見をえてから「CoderDojoとは別の、学びの場を作りたい」という思いが大きくなりました

それはCoderDojoで物足りない人の受け皿だったり、CoderDojoという形におさまらないやり方ができる場としての「勉強会」でした。

『ご近所にもっと仲間をふやしたい』

 

そんなこんなで、ちょっとずつでも楽しいことを進めてみようとおもって、36テックを立ち上げました。

 

勉強会を企画してうれしいこと

 

ここでは以下の2点を挙げておきたいと思います。

  • 同好の士がみつかる。話が弾んで物事が転がり始める
  • 「箱がある」ことで発想が広がる。「箱がある」ことでふるまえることがある。

まず「同好の士がみつかる」ということ。

参加した人たちとは「打てば鳴る」会話ができ、次につなげていけるような話ができるのがなによりも楽しいです。これが目的を持った勉強会だともっと強くなるのかもしれません。

そもそも恵庭市でITの勉強会が、僕の知る範囲では存在していませんでした(CoderDojo恵庭がありました!)。

そこでとりあえず勉強会という「箱」をつくって、「恵庭でIT勉強会やってますよ」という話をそこかしこでしたところ「それ、行ってみたい!」という声を多数聞くことができました。潜在的な「勉強会参加したい」という意欲はきっとまだあるのではないか?と期待しています。

まだ回数も少ない未熟な勉強会ですから、大きなつながりにはなっていませんが、興味を持ってくれた人や参加してみたいと言ってくれた人たちをまきこんでつながりを増やしていきたいと思っています。

また細々とでも「やっていること」で、ちょっとずつ周りの人を巻き込むことができると思っています。

 

そして「「箱がある」ことで発想が広がる」ということ。

若干本末転倒かもしれませんが「自分が企画する」、もっと言ってしまえば「自分が管理してる勉強会なんだから自分が楽しめる勉強会を企画する」ことができるわけです。

もちろんぶっちゃけそういう企画をしたとして、参加者がゼロってこともあるかもしれません。それでも自分が楽しかったら目標達成じゃないですか。失敗だと思ったら見直してまた次につなげればいいじゃないですか。

僕の場合、例えばITに関する悩みを聞いたりしたとき、勉強会という箱を活かして、企画することで解決できたりしないかな?と考えることが多々あります。

近所のおじさんが「タブレットもってるんだけどあんまりつかってないんだよね」と言っていたり、出会った学生が「PHP勉強してるだけど難しくて、、、」と言っていたりするのを聞くにつけ、なんか面白い企画で解決できないかなぁと、考えます。

また自分一人でなにか達成しようとするとなかなかハードルが高いですが、「こんな会を企画しているんだけど、一緒にやらない?」っていうのは、結構言いやすい、と思う(笑)

参加者や企画に賛同してくれて手伝ってくれるような人がいて、そういう人たちを巻き込んで作り上げていくことになれば、ハードルはぐっと低くなると思います。

そしてそこで集まった仲間たちと楽しいひと時を過ごせたら、そして自分を含めた参加者の変化や成長があったら、それは素敵なことじゃないですか。


勉強会を立ち上げるにあたって心掛けたこと

 

恵庭市だけでなく、千歳市北広島市の人たちも巻き込んでやっていきたいという思いがありました。それは地域の特に若い世代の人たちをまきこんでいきたいと思ったからです。(千歳市北広島市恵庭市の隣にある市です)

勉強会の名称「36テック」にも国道36号線にそって、その周りをまきこんで行きたいという思いをこめました。(国道36号線は札幌市から室蘭市までをつなぐ札幌近郊の大動脈です)

恵庭市には高校が3つ、大学が2つ、専門学校が3つあります。隣の北広島市にも、いくつか大学があります。千歳市にも大学があります。小学校、中学校はもっとあります。

そういった人たちを巻き込んで、IT技術リテラシーの底上げをしたいと考えたのも、きっかけの一つでした。

そして若い世代の人たちに、広い世界(社会でもいいし、物理的にでもいいし)に踏み出す力として、興味関心を高めてほしという願いがありました。

利用するだけでなく、作ってみたり、管理したりすることで、それをやってる人のことをうかがい知ることができます。そして自分の使っている技術やサービスを客観的に見ることができるのではないかと考えていますし、いろいろな立場の人がかかわっていることが実感できます。その実感によって、将来的には職業選択の幅や発想を広げることになるのではないかという期待があります。

また立場や世代を超えたつながりを作ることで、お互いの成長につなげたいという希望もあります。技術は若い世代のほうが柔軟に取り入れることができます。古い世代は経験をつたえることができます(ただの昔話ではなく人の役に立つ話(経験))。お互いをリスペクトしあって、よりよりコミュニティーを作っていきたいと考えています。


自分が企画するメリット・デメリット

 

第1のメリットとしては「自分の好きにできる」ということに尽きると思います。

もちろん自分の企画が人に受け入れられるかどうかという問題はありますが、まず自分が楽しむための勉強会を企画することができます。

自分の楽しみが、参加者にとって同じように「楽しかった」「有意義だった」とするためには、リサーチや工夫が必要ですが、それは当然だと思います。そしてそれを楽しめる人であれば、なおさら楽しいと思います。

いろんな発想方法があると思いますが、あえてここでは「わがまま」という言葉を選びたいともいます。要するに自分の思いを大事にしようということです。

そしてそのわがままに付き合ってくれた人たちが「楽しかった」「有意義だった」と言ってくれたらそれは最高じゃないですか?いや、最高なんですよ。

 

デメリット、、、ない。今のところ。

将来的に人が多くなってきたときに、人間関係や僕が思っていなかった方向に勉強会が進んでしまうような事態がデメリットになっていくのだと思いますが、今のところないです。

まとめ

あまり地方色を出せずに終わった感じがありますね。。。

あえて言うなら東京と比べていろんなチャンスや選択肢が極端に少ない(東京が多すぎる)というのはあるかもしれません。地方在住者としてはそれを自分でなんとかしていくしかないので、ある意味「自衛策」として積極的な手段に出たといえると思います。

また僕の場合はそもそも何かを企画してみんなに楽しんでもらうのが好きな傾向があるので、勉強会を企画するのは自然の流れだったのかもしれません。

そんな僕でも「勉強会はこうあるべき」という固定的な考えがあったわけですが、むしろITにかかわる勉強会であれば、幅広く受け入れられる企画ができそうです。

いま面白そうだなと思っているのが「バラコン」「フクコン」です。

すなわち「バラしコンテスト」「復元コンテスト」です。

バラしコンテストは一定時間内にどれだけきれいに製品をバラせたかを競います。

そして復元コンテストは、バラしコンテストでばらした製品をできるだけ元に戻せたかを競います。もちろん機能的に復元されていないと減点です。

バラコンで高得点を狙ってばらしすぎると、フクコンで得点を狙うのが難しくなります。

制限時間や製品を変えることで、難易度が変わったり、戦略も変わったりしてきそうで大変面白そうだなぁと思っているのですが、レギュレーションを考えたりするのが面倒でまだやっていません。だれかやってください(笑)

その他にも、恵庭IT飲み会や交流会、ちゃんとした(笑)勉強会もやっていきたいと思っています。

面白そうだなと思った企画がありましたら、ぜひ参加してください!

そんなわけで、36テックをよろしくお願いします。

あとセミナーや勉強会で見かけたら、どうぞ気楽に声かけてやってください。

詳しい自己紹介

生まれも育ちも東京で、千葉商科大学という千葉県市川市の大学を卒業後11年は東京で働いていました。最初はPerlをつかっていましたが(そしてもう忘れてしまいましたが)、PHPPostgreSQLを使うようになり、DBと連携したウェブサイトの開発に携わってきました。

今の趣味は落語を聞くこと、ウッドベース演奏、マンガを読むこと。マンガを読んでいる間だけは、没頭して世の中と隔絶しています。ほんとうに大好きです。

年に一度新宿で開催されるトラッドジャズフェスティバルには必ず行っています。

 近々CoderDojo恵庭のチャンピオンを受け継ぐことになりました。